80バーさんのつぶやきW

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 2003.11.25

白夜の南極での皆既日食   

小さい時から、空とか、星とか、宇宙とか・・・山、川、海などに心動く性格だった。

03年11月24日の南極での皆既日食は、凄く興味のある出来事とワクワクしていた。
科学・技術の進歩のおかげで、この家の中に居るまま、南極で起きる皆既日食をリアル・タイムにハッキリ見られるなんて凄い事だと思う。おそらく私の生きている間にもう二度とはない。  その不思議を解明しようとする向学心より、ただ酔っている頼りなさだけだが?

朝、7時30分テレビをつける。
  白夜の南極の1万メートル上空の飛行機から、月が太陽と地球の間に入る瞬間を見せてくれるのだ。この飛行機は、この日の為に特別の装備をしている。窓は石英ガラスに、カメラは機体の下にブレを少ないように工夫されているという。飛行機からの映像は、昭和基地に人力で設営された中継地のパラボラ・アンテナから世界中に送られるという。大勢のスタッフが待機する。飛行機が、7時28分飛び立つ。
7時30分、ほの白い空に浮かぶ太陽の左下が細く黒く欠け始めた。
7時47分、太陽の3分の1が欠けて黒い部分が多くなった。
8時12分 、9分どうり欠け、月の表面の凸凹もみえる。見つめているうちに太陽は刻々月の蔭に覆われ、右上に細い鎌の刃のように光る部分を残して黒い太陽に変わっていく。
空は、オレンジ色の雲が、平たく広がっている。

8時15分、月の蔭が、太陽を覆い皆既日食となる。このときから、1分20秒間、太陽は前面真っ黒になった。
8時17分、黒い太陽の右横の一点が強い光を放ち、「ワーッ・ダイアモンドリングだー!」
周りに噴出すオレンジ色のコロナ、高温のガスが(プロミネンス) が八方へ吹き上がっている。言葉に表せない神秘な美しい瞬間!!
ダイアモンドが左側に光ると、アッと言う間に皆既日食が終わり、月が右側に動いて、今度は左側から明るさが戻ってくる。

光を取り戻していく太陽をホッとした気持で見ていた。

8時46分、すっかり元の戻った丸い太陽の周りに薄黒い巨大な月の影が怪物のようにゆっくりモヤモヤとまといついて動いている。息を詰めて見つめていた長いような短い時間。月も地球も動いている実感。小さいけれど素晴らしい人間を胸にズシンと感じた。
一方、昭和基地の高台から、毛利さんが子育て営巣地の様子を知らせていた。皆既日食中にペンギンがどんな動きをするか?暗くなり始めた時、少し騒いだけれど、間もなくしづかになったと。暗くなった空に「アッ、金星が見えます。・・・」の言葉がとても実感があって私も見えたように感じた。

この次の皆既日食は、2035年、関東地方の一部で見られるとか?

その頃の地球は、日本はどんなになっているだろう?
澄んだ大気の美しい地球であってほしいものだ。

科学の進歩、大勢の人の頭脳と労力のおかげで、80バーさんもこんなに素晴らしい経験をさせて頂いた。感謝・感謝!です。

 

 

 

 

 2003.9.14

 花もだんごも(9)

  夏野菜イッパイ有り難う

 昔の人は、「天変地異」と言って、自然界の変化を最も恐れていた。「神様のお怒り」と思い、只通り過ぎて行ってくれるのを待つだけでした。
今年の夏、8月27日は、6万年に一度という「火星が地球に大接近」するという。

私は、8月初めから、晴れても曇ってもベランダに出て南の空を眺め回して、火星を探していた。昔の人だったら、赤い星が、だんだん大きく輝きを増して来たら、そのうち、空から落ちてくるか?と思ったでしょう。

私は、日に日に変わっていく宇宙のショウを楽しんだ。

9月10日の中秋の名月の夜は雲がかかり、火星が月から少し離れたのを確認できなかった。「6万年後に、又会いましょうね」と言いながら、離れて行ったでしょうか?

宇宙の時間から見れば、私たち人間の時間は、何とイソガシこと!

今年の夏は、大変変調で、長雨、冷夏,低温と日照不足でお米も不作だと心配され,野菜も値上がりしたそうだ。9月に入ってから,暑さがぶり返し,9月11日が今年最高の電力使用量を記録したという。之も,天変地異ではないかしら?

どうしようもない自然界の動きには,もう私は歳の所為か?無抵抗,無感動になっていて、

「まあ、そんなこともあるさ」と「大きな力,自然に」おまかせだ。

胡瓜の葉が茂り,ゴーヤーの花がイッパイ咲いて,ササゲがドンドン長く実り,トマトがあかくなって、・・・・

一人の食べ物に充分で,畑の帰りには,「一本どうぞ」と会う人にさし上げる事も出来た。
エレベーターを降りて、昇る だけで畑に着く近さは、なによりありがたく、、。
さわやかな朝の空気や、街や、ビルや遠くの山を見下ろす楽しさも味わった。

 大勢の同好の士 との出会いや、ご親切な助言もありがたく、これからも皆さんとの交流が続けられるだろう。

小さな畑だけれど、本当に楽しませて頂きました。ありがとうございました。

   そろそろ、秋・冬の作物のことも考えましょう。

遠い台風の影響か?空は曇って、十六夜の月は未だ昇ってこない。  9月12日夜記

 

 

  十四夜の月と火星

 

2003.8.28

  花もだんごも(8)

  ゴーヤーの実は、紅珊瑚        8・26 記

 先ずは、写真を見てください。「ゴーヤーの坊や、大変身」です。

緑色のブツブツしたゴーヤーの皮が、黄色に熟れて口が開きました。中には、宝石より美しい艶々した紅色の実がビッシリ並んで見えます。何と! なんと!!始めて見ました。

「天然の美」です。

ものすごい暑い日が3日ほど続いて、その次の日の早朝は15階からの配水管が、ゴウゴウ、ゴボゴボ とひどい音を立てる豪雨に目を覚ました。

自然の現象にはもう気をもむほど若くは無いので、無抵抗に受け入れて楽しむようになっているが、雨が止み陽が出てきたので久し振りに屋上の畑に行くと、胡瓜は、30センチ程に伸び太って7・8本もぶらさがっている。でも、真直ぐで濃緑の肌は艶々と光っている。ゴーヤー坊主は元気かな?と葉をすかして覗くと、何か黄色いものが下がっている。なんだろう?と思ったら熟れすぎたゴーヤーです。下向きに尖った先が、黄色味を帯び鳥の嘴のように少し笑み割れている。「えーっ?」とびっくりして切り取ると元気が余っているようにその嘴が開いていく。中には、紅珊瑚のような実が並んでいる。

「ワーッ、キ・レ・イーッ・・・・・」  ゴーヤーがこんな形になるんだ?

初めて見る異国の野菜の姿。  80年生きて、初対面の美術品だ。

部屋に持ち帰って、いつまでも眺めている。

  「なんとも、うつくしいものです・・・・・・・」

  

 

  

 2003.8.10

花もだんごも(7) 

   台風に、やられました。    8・10記

8月9日の大型台風10号は、九州から北海道まで日本列島を縦断して暴れまくり、各地に大きな被害を残して通り過ぎた。

私の小さな畑も見逃されず、今を盛りの胡瓜とゴーヤが強風に煽られて、支柱が支えきれなくなって棚全体が傾いてしまった。

10日朝、風雨が収まったので早速屋上に上って見て、非力なバーさんは、どうする事もできず、ただガックリしてしまって、「ドウシヨウ?どうしよう?」と棚の周りをウロウロとまわっているばかり。

大体、ここはハーベスト・ガーデンというのだから、優しいハーブとか、草花などを植える所だもの、土が浅く太い支柱をたてることは出来ないし、胡瓜やゴーヤの葉がこんなに茂って重くなるものとは思いもよらなかった。

 台風の残していった高温の空気で、今日の暑さはものすごい。35度〜36度を越えているかもしれない。兎に角一度 部屋に帰って考えましょう。  後4.5本支柱と紐を買って来て引っ張ってみようか?胡瓜やゴーヤの葉をもっと思い切ってすかしてやろうか?

周りの畑の人たちは、だーれもきていない。

  

 2003.8.8

 花もだんごも(6)  

    台風で、ゴーヤ収穫

 大型の台風10号が、沖縄、九州と北上してきた。当地でも、今日昼頃から風雨が強くなるという。ゴーヤの坊やは未だ少し幼いが、あの細い蔓が坊やの体重を支えきれるか?

心配になってきた。胡瓜と共用している支柱は、細くて、柔(やわ)な感じだし。

食料の買出しの帰りに畑に寄る事にして、鋏と袋を用意して出かけた。私の行くスーパーは、お婆さん向きの品が多いし、そんなに混雑しない。明日の分も買い、イソイソとゴーヤに会いに畑にのぼる。昨日は、畑に行けなかったので、胡瓜が大きくなって10本もありそうだ。支柱が風にゆすられている。まず、きゅうりを、パチンパチンと取り入れ、ゴーヤの株の方をのぞく。葉の陰に避難した形で、坊やがブランコをたのしんでいるようだ。チョッと早いか?とも思うけど初物を土に落としたら大変だ。マダマダ、弟妹が沢山着いているのだから、勿体無いけど収穫することにした。元木も大事だから。

15センチから20センチ位の、大人にならない中人の実を4本持ち帰った。

部屋に帰ると、予報どうり、雨が降りだした。

甲子園の高校野球も中止順延と決まったという。

台風が余り暴れまわりませんようにと念じます。

 

  

2003.8.1

   花もだんごも(5)      

 ゴーヤの坊や お目見え

 このところ、私の小さな畑では、毎日、真直ぐなトゲトゲのきゅうりと紫紺の艶やかな茄子が一人では食べきれないほど収穫できる。毎日畑には上っていくけれど葉の蔭に成っているのを見つけないで数日置いたりするとお店の売り物より大きくなってしまう。

3本の胡瓜と、茄子を2本植えたのだけど、今は茎も太く、葉も大きくなって支柱いっぱいに蔓を巻きつけて元気イッパイだ。ゴーヤも確か2株の苗を植えた。足りないかな?と思って種を播いたのも出てきた。

胡瓜とゴーヤは双葉の時、色も形も良く似ていて、蔓が延びて胡瓜は葉が大きく、ゴーヤの葉は赤ん坊の手のひらみたいに成って漸く区別がついてきた。
蔓を早く棚に巻きつけたくて、少々無理をして紐で縛りつけたりした。

 今は、両方ともしつかり支柱に蔓を巻き、棚を覆ってしまった。胡瓜は黄色い花、ゴーヤは白い小さな花、陽が出ると大きな蜂がブンブン飛び回っている。花粉が混じってしまわないか?と気になるくらいだ。

茂った葉の中を、横から、下から覗きまわって、きょうゴーヤの坊やを見つけた。

身の丈、7.8センチ位、胴回り10センチ位か?か細い蔓の先にぶら下がった紡推形の実が、ツブツブ模様の薄緑の服を着て、頼りなげに葉の陰にかくれていた。     

「アラ、アラ、いつの間にこんなになったの?」「お初に御目にかかります。ヨロシクネ」

嬉しくて、早速、パチリ。初お目見えです。

6月4日、苗を植えた。14日発芽、25日支柱を立て、今日は7月30日。葉を、あちこち持ち上げて見ると、 ほかにも、私の小指ほどの赤ちゃんが見つかった。

さて、いくつ大人になってくれるかな。

未だ梅雨が明けない今年の夏、ゴーヤ・チャンプルーを作れるのはいつになるでしょう。

 下の林から、ミンミンゼミの声が、聞こえてきます。      8・1