菩提の道場 伊予五日目
お遍路十三日目 六十番横峰寺から六十五番三角寺まで
今日は標高750メートルの六十番横峰山がメインになる。あわよくば66番まで行けるといいなと思いながら朝6時前に食事なしでビジネスホテルを出発しました。朝日に向い走っていると綺麗な麦畑です。冬に麦踏をして5月麦秋を迎えています。この小麦で作ったお饂飩は美味しい事でしょう。 六十一番 香園寺到着。時間はホテルから30分でした。御参りは出来るのですが納経帳に書いていただけるのが7時からで早く着いてもここで足止めでした。
今まで参拝してきたお寺とはマルっきり違い参拝手順が判らずウロウロ。 大きな建物の左右が入口になっていて階段でお二階へ。内は大日如来と弘法大師が並び周りを椅子席が取り囲んでいました。
建物と言い中の椅子席と言いとても特徴の有るお寺でした。マッタリと納経所の前で一人、本日の予定などを考えていると時間前なのに手招きされて納経をしていただきました。感謝! 順番を六十一番から始めたので六十二番 宝寿寺へ向いました。7時過ぎ到着してお参り。納経所へ行くと「当寺は納経時間を午前8時からにしております」と張り紙があって出来ずで仕方なく六十三番へ向います。自転車で15分の距離でした。
六十三番 吉祥寺は落ち着いてユッタリとした時間の過ごせるお寺でした。六十二番に戻る途中コンビニで御線香と朝ごはんを買いました。順に廻るのと約30分のロスでしたがこれも修行でしょう。8時前に六十二番宝寿寺に戻り納経所へ行くと何人か並んでいました。 8時過ぎ納経をしてもら石鎚山の中腹にある六十番 横峰寺へ向いました。ここまで2時間お寺までの送迎バス乗り場でバスに乗り換え。西条の町が霞んで見えます。
登山道をバスに乗って上がります。途中の九十九折は運転手さんの腕の見せ所でマイクロバスがドリフトしてコーナーを曲がり山を上がっていきます。スゴイ!!標高750メートル山奥に到着。 六十番 横峰寺(別名石楠花寺)5月中旬シャクナゲはほとんど終っていましたが満開時はすばらしいのでしょうね。
マイクロバスに一緒に乗った電動自転車お遍路さんと一緒にお参りしました。その後帰りのバス乗り換え所で写真を撮り合いお別れ。私は64番へアチラは61番へ。それが最後のお別れになりました。 平地に下りて六十四番 前神寺へ到着。駐車場に私の地元ナンバーの車が在り白衣を着た若いお遍路さんが乗っていて話をすると実家のすぐ近所の人でビックリ。
六十四番を出ると次は菩提の道場最後の三角寺へ50キロの道のりです。新居浜市、四国中央市など工業地帯を高速道路と平行に走って通過。途中、韓国の自転車乗りで四国一周挑戦中の人とお話しました。 彼はまだ四国へ入ったばかりで泊まる所の心配をしていました。「何処へ言ってもビジネスホテルはありますか?」答え「残念ながらありません。民宿もお試しください」65番 三角寺へ山登り体勢に入りました。工業地帯の空。
六十五番 三角寺の山門への階段。ここまでズーッと上り坂でほとんど自転車を押し続けて到着。予定ではここまでサットお参りして今日の泊まりは観音寺までと予定していたのがここでもう15時半になっていました。下手をすると山の中で野宿かも? 階段を登って本堂と大師堂をお参り。よほど疲れて見えたのか周りの人が何人も声をかけてくださる。お接待のジュースをいただき廃バスを使った無料宿泊所の情報などを頂く。エィ〜行ってしまえと次へ向う元気が出てきました。ここは山の上、後は下りと走り始めます。
(横峰寺の境内に咲いていたお花)
三角寺を降りて「涅槃の道場」讃岐の国に入る。下って椿堂を過ぎたところでこの辺で有名な民宿「岡田屋」さんへ電話をかけてみる。岡田屋さんはいつも半年先までの予約が一杯という民宿で当然ダメだと思いながらキャンセルでもと思い電話してみるとキャンセルは無いが他の民宿でキャンセルが出たのでそちらを紹介していただく。ありがたいことに岡田屋さんまで行けばその民宿の人が迎えに来てくれるという。三角寺の登りと下りこれからの岡田屋さんまでのひと山越えを考えると体力ポイントほとんどゼロの私には本当にありがたかった。その後一時間、峠を越えて岡田屋さんに着いた時には息も絶え絶えでホッとしました。加えてありがたいことに迎えに来てくれた人が明日又この岡田屋さんまで送ってくれるというのです。自転車を預け又同じ場所からスタートできると言うのです。さぁ 明日から最後の「涅槃の道場」讃岐へ突入です。