京極から銭函
私は元気です。しかし友人の足が我慢できない痛さだと嘆いています。起き上がれないのだとか。朝食にも遅れて東京ではあまり見ない 蠅帳(ハエチョウ)がかぶっていました。
本日の予定。京極から何とか小樽まで行こうと思っていましたがどうもだめそう。友人もここでリタイヤーしたいと言う。「頑張って走ればだんだん痛みも和らぐから」と言っても「も〜だめ」とあきらめムード。最初の元気はどこへ行ったのだろう。
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動けないから、川上温泉に連泊するというのを何とか都会まで引っ張って行こうと18キロ先のJR倶知安駅を目指す。自転車に乗っているうちに回復する事も有るのでそれを期待したがその前に駅についてしまう。
友人はJR倶知安駅に到着してホッとしたらしく足を引きずりながらコンビニで箱をもらいそこへ荷物を詰め始めている。
自転車は仕方なく私がバラシて縛り袋に詰める。「ここでリタイヤーするのはなさけないだろ」と頑張る事をすすめたがもう聞く耳を持たない。JRで札幌へ出てその先はすぐに「飛行機で帰る」と言う。「しょうがない後は一人で進むとしよう」
倶知安駅や周辺の写真はありません。落ち着いて写真を撮れる気分ではなかったので。それからの道中も予定変更やこれからの事を考えながら走っていて気が付いたら山を越えて「果物の町」余市へ到着していました。お腹が減ってなんか北海道らしいものを食べたいと「かきざき商店」へ。13時半を過ぎているのに満席。観光客がいっぱい。でも腹が減っているので我慢して並んで入り「いくら丼」を注文する。780円で満腹。待っている間にメールチェックをすると、リタイヤー友人電車で札幌へついてホッとしたのか「二・三日北海道にいて観光する」とか言ってくる。こっちは明日にならないと札幌まで着かないのに。
お腹がいっぱいになって私もホッとして走り出す。でも甘くはない。小樽へ着くと雨が降り出し困ってしまう。小樽は観光名所で宿泊予定の場所がいっぱいでその先を目指して雨の中を激走。今回のツアーは雨に祟られたが今思えば最初から雨だった。雨具を着て電話で泊まれる事を確認した銭箱の「とほ宿」まで頑張って走る。雨は強くなり暗くなっていく中を一人でさびしく走ったのでした。
びしょぬれで到着した私を、暖かい風呂とこんな夕食が待っていてくれた。明日の朝の食事までついて4500円と安いではないか。自転車をやめてJRで札幌へ行った友人はホテルに泊まりレストランで食事をして幾ら掛かっているのだろういるのだろう。びしょぬれになった辛さをそんなことを考えて慰めていました。