天塩から稚内
夜中から雨がパラパラとテントをたたき何度か目を覚ます。そのうちに風も強くなりテントが震えているのも気になるがそのまま就寝。朝を迎えるとどんよりと雲が低いが何とか雨は止んでいた。 風でテントの水滴を飛ばし速やかにテントをたたんで移動開始。最初に見つけたコンビニは同じキャンプ場から出発した人達の補給基地です。ここで知り合い挨拶する人たちが増えていく。

天塩から海岸沿いを北に向かう一本道。右はサロベツ原野、左は荒れ狂う日本海。時々追い越していくダンプカーに怯えながら追い風に助けられて進む。

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途中には冬、吹雪になった時の車のためのパーキングシェルターなるものがある。吹雪いて危険を感じたらそこへ逃げ込んで何時間でも待避するための所だ。
ノシャップ岬に到着するまで強風と時折強くなる雨に悩まされた。北海道の自然は厳しいがその自然からいただく糧も沢山ある。ご褒美は北海道へ入って二回目の豪華うに丼。
この店は岬のほぼ先端にあり、強風を受けると自転車で自走できず押してやっと到着した思い出の店です。食後稚内市内へ向かうのですがその時の強風と豪雨の凄かった事を思い出します。YHにチェックインしたのですがそこでも雨漏り騒動の最中でYH開店以来の豪雨と言っていました。右は「お約束」の写真。40年前にの同じところで撮った覚えがあります。
暖かい風呂に入ってベットで午睡。明日は晴れると良いな。
夕方、本日の最大の目的地に行きました。BS放送で「吉田類の酒場放浪記」と言う番組がありそこで見た稚内の酒場「網元」を訪問しました。夕方5時過ぎたばかりというのにもう何人も先客がいて地元の人気店のようです。 カウンターへ陣取り番組を見た話からスタート。先客さんが見ていないと言うと店のママさんがDVD再生機を持ち出し鑑賞会。そこで私は類さんと同じメニューを注文してみました。
お通しとビール。「ソイ」のお刺身。メインは磯辺焼。
素材の新鮮さを感じながらお酒がすすみます。増毛で見た「国稀」は無かったのが残念。 大きなホタテガイの殻を鍋に見立てて色々な魚の味がスープに溶け込んで和風ブイヤベース。
最後に「ホッケのチャンチャン焼き」でご飯を頂く。バターの香りと絶妙な塩味でご飯も進みます。たらこの煮物も美味しかった。食後外へ出ると雨は止んでいたので散歩して宿まで帰る事にする。
「北防波堤ドーム」40年前はここへ車を留めて「利尻礼文」へ行ったのを思い出した。ここはテント泊の人が多いところなのに昼間の大雨で少なかったが自転車の旅人が二人いてつい話し込む。明日天気が回復したら「利尻島」へ渡る予定とか。だが明日からその二人と・・・。