菩提の道場 伊予三日目
お遍路十一日目 四十四番大宝寺から五十一番石手寺まで
雨の中宿泊した内子町の旅館は素泊まりで、前夜は外食.。朝食は準備しておいたパンと果物で済ませ早めに出発しました。 ここはもう岩屋寺の登り口です。ここまで来るのがとても大変でした。それは真弓峠を越えて久万高原に上がらなければいけなかった事と昨日の雨で磨り減ったブレーキシューの交換をしなければいけなかったからです。雨の日の自転車のブレーキは特によく磨り減ります。
久万高原に入ると少しなだらかになりますがそれまでは登りっぱなし。内子を出てから52キロ有りました。私は廻りやすく45番44番と最短一筆書きで廻りましたが、ソコでも又アシスト自転車遍路さんとすれ違いました。その方は順番を正しく打っていて私が45番へ向う時には45番を打ち終わり大回りして46番へ向う所でした。 45番 岩屋寺は車の通れる道から急激な階段を登り(上の写真です)山門から又奥へ登り木立が無くなり岩肌張り付き、食い込んだ本堂と大師堂は異様な光景です。
交通機関を使っているお遍路さんもここをお参りするには自力で上がるしかなく大変なお寺でした。 44番 大宝寺山門 10キロの道のりは全て登りでした。うっそうとした杉の大木の森の中にあり歩いて坂道を登ります。
やはり最後は階段。でもこれでやっと半分の44箇所を通過したことになります。・・・でもやっと半分・・。一息ついて木陰で非常食のアンパンでお昼にする。山の中でお店なんか無かった。 44番から松山へ向い三坂峠超え。720メートルの峠道登り8キロは半端ではありませんでした。でも下りが有ります。ここのカウントダウンは海抜表示で600メートルから100メートルごとに有りました。耳がキュンとなりながら100メートルを1分ほどで下るスピードは凄かったです。海抜300メートル付近から次のお寺へのショートカット。
四つのため池の横を通り20キロ走って46番 浄瑠璃寺へ到着ホッとした瞬間です。ここからはほとんど平らで51番まで一本のルート上にお寺が固まってあります。 先ず47番 八坂寺。
48番 西林寺。 49番 浄土寺。
50番 繁多寺。 51番 石手寺。本日はこれで打ち止め。松山の道後温泉近くに居ることにやっと気がついた。温泉旅館は高嶺の花 私の味方、松山YHに電話してみると宿泊可。行って見ると九州からの自転車遍路さんが先着で居てお話できました。
ユースホステルで豪華ワイン付きの夕食をいただき、道後温泉割り引き券までもらって歩いて5分の「神の湯」へ向う。日本最古の温泉とされる道後温泉は開湯3000年といわれ料金によって浴衣やお茶お煎餅などが付くコースがあるようですが入浴だけしました。しかし東湯と西湯の二つの浴槽はシッカリとチェック入浴しました。本日の約100キロの走行の疲れは飛んで、久しぶりの温泉街を散歩しながらYHへ帰りました。