修行の道場 土佐二日目
お遍路五日目 二十八番大日寺から三十三番雪渓寺まで
養鶏所の側の部屋で寝ていたので早起き。6時半には朝食が終わり、「浜吉屋」の名物おバーさんに見送られて出発。先ずは阪神タイガースのキャンプ地で有名な安芸市に向う。 安芸で有名なものは他にも在って、「野良時計」と三菱財閥の祖、岩崎弥太郎氏の出身地でもある。先ずはのんびり観光しよう。朝8時過ぎには到着して田んぼの用水、昔ながらの白壁の土蔵等を見て歩く。「野良時計」9時過ぎですが本当は8時です。今は動いていないようです。そばの喫茶店もまだ開いていなかった。
岩崎弥太郎生家。 庭には、自分で配置したと言われる石が日本列島の型に並んでいる。解説にはその頃から日本全体を考えていたと言う。
生家の横には土蔵がありそこには、家紋としての「三菱」。 土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」球場前駅から55号線へ戻り二十八番大日寺へ向う。少し行くと海岸線を歩き遍路さんと自転車遍路さん向けの歩き易い道が続きます。道の駅「やす」までがとっても気持ちの良いルートでした。
「道の駅やす」で柚子ジュースをお接待してもらい元気を回復して10時半二十八番大日寺へ到着。 広い境内の中、大師堂でジックリお参り。その後納経してもらい次の国分寺までの道を聞く。とても親切で車用の道と徒歩用の道の地図が有り自転車の私は徒歩用を頂く。
徒歩用の地図はとてもショートカット。田んぼの中のあぜ道や他人の家の裏庭のような所も通り「本当にいいのか?」と思う事もあった。が地図を信じて写真に有るような「赤いお遍路マーク」道順をたどる。 二十九番 国分寺へお昼前に到着。今日は順調。
順調に納経後、今夜の泊まりを高知のYHに決めて電話する。OKが出て本当に順調だと油断した。 三十番 善楽寺 到着までに迷い三回ほど道を尋ねる。到着して広い境内を隣接する土佐神社の方へ歩いてしまう。など・・・。前途多難?
三十一番 竹林寺 ここまで12キロを二時間かかる。道に迷って遠回り。五台山上り口を通り過ぎて戻って山登り。山門前で大きなため息が出たのを思い出します。 落ち着いた、佇まいの感じの良いお寺でした。
名前のように、竹の林がいたるところに有って吹いて来る風がとても気持ちよかった。 ブッダカフェでチャイを頂く。お店のお姉さんに「店の名前 良いですね。誰が付けたの?」と聞くと「住職」と一言。ご住職の法話を聞いてみたくなる。
三十二番 禅師峰寺(ぜんじぶじ)に到着。竹林寺の駐輪場で電動アシスト自転車が駐輪していました。どんな方かと興味はあったのですが先を急いでお顔は拝見できませんでした。三十二番をお参りして、県営浦戸渡船の時間に間に合わせようと向っている時にその電動自転車遍路さんとすれ違ったのです。 お互いに自転車で片手を挙げてご挨拶。私はそのまま、県営浦戸渡船まで急ぎます。16時10分に乗れないと三十三番雪渓寺の納経時間に間に合わないので必死でした。一期一会、せっかくのご縁を振って先を急ぎました。そのかいがあって間に合いました。何人者お遍路さんが一緒に渡ります。
三十三番 雪渓寺です。渡ってしまえばあせる事は有りません。ノンビリと本日最後のお寺にお参りです。 お参りの後、次のお寺まで急げば行けると、聞いたのですが本日は高知YHに宿泊予定なので高知市内へ向います。
高知の街は大都会でした。車がビュンビュン飛ばし、歩道を人が沢山歩き中にはスケボーで歩道を走る人もいました。ファッションも東京の街と変わらない都会でした。今朝出発した、携帯の電波が届かない所からこの街の様子まで変化のギャップがビックリです。高知お約束の「はりまや橋」です。高知城の外を見てYHに向います。このYHのペアレントさんは日本酒に詳しいと案内に出ていました。日本酒も各種沢山置いてあると聞いています。楽しみにして向いました。